今回手にした書籍「仕事は5年でやめなさい。」松田 公太著は以前から気になっていた書籍の一つですが、よやく手にして読むことができました。

仕事は5年でやめなさい。

 

前回に引き続き、この書籍から学んだ事を共有したいと思います。


こちらは過去記事↓
>>「仕事は5年でやめなさい。松田 公太氏」 時間は有限である事を再認識させてくれる書籍


この書籍は、企業家向けの内容かと思われるかもしれませんが、実は、一般サラリーマンの日々の仕事にも十分通用する内容が書かれています。


企業家として成功した人の書籍を読んでいくと、実は、コアとなる部分は言葉違えど、同じような内容を言っている事が分かります。その為、成功哲学として学ぶべきポイントは実は絞られると考えられます。


「一見単調な仕事に見える仕事こそ、脳を使え。」

上記は書籍に書かれている言葉です。私は本業がシステムエンジニアですが、この言葉こそすべての仕事にあてはまる言葉ではないかと思います。


個人的にシステムエンジニアの仕事でのトラブルの多くは、日々の小さい努力の怠惰から発生します。それは、

・顧客へのヒアリング不足
・仕事の境界線より先は見ない
・仕事のチェックをおろそかにする
・情報共有を怠る
・報告・連絡・相談(ホウレンソウ)ができていない
・現状維持、もしくは現状に満足している

 
大きな仕事をやり遂げるには、日々の小さい業務をいかに真剣に取り組むかで大きく変わっていきます。特にチームで働いている場合は、日々の情報共有はとても大切です。


ある一人の報告漏れで、仕事が数日、手戻りすることなんてよくあるのです。それは、慣れからも生じますし、経験者こそ、この気持ちをおろそかにしてはならないのです。


「机上で考えるな、現場で動きながら考える」

成功している企業の方からは、よくこの言葉を聞くことがあります。答えは、机上ではなく、現場にある。だから、現場に常に足を運び、耳を傾ける。


私がよく感じるのは、経営陣が現場を知らないという事です。


私の所属する会社でも、上の発言や指示、命令に疑問を持つことがよくあります。それは、現場の情報を詳細に掴まないまま、机上で会議を繰り広げ出したものだからです。


そして、よく感じるのが現場から、情報をほとんど吸い出していないという事です。


基本的には分かったつもりになって、戦略を立てようとします。だから、現場といつまでたっても意見が合わないし、方針の誤った指示を出すことが多いのです。


現場には、仕事を成功させる様々なヒントがあります。なぜなら、事象はすべて現場で発生しているのですから。そこからは、顧客の満足度、本当の要望、そして、ビジネスチャンス、会社を成長させる為のお宝が潜んでいます。


それは、机上では見つける事のできない、現場にある答えなのです。成功している企業は、現場を重視していると思います。逆に、成長が止まる企業は、現場をおろそかにして、無駄な会議で「あーでもない、こーでもない」と無駄な議論を続けるのです。


仕事はそこから生まれているのに、現場を軽んじているといつか、足元をすくわれると私は感じます。
 

「ペイン」よりも効果的な「ファン」
 
私がこの書籍でいいなぁと思った言葉が「ペイン」よりも効果的な「ファン」です。「No Fun,No Gain」これは(楽しみなくして得るものなし)という意味で、「No Pain,No Gain」(苦しみなくして、得るものなし) という言葉を松田さんが置き換えたものです。


私も仕事をしていて、自分が成長するポイントは、必ず窮地に追いやられていたという事がありました。人は、大変な状況から抜け出す為に、必死になるから、今の自分を乗り越え成長する事ができる。


だから、「No Pain,No Gain」(苦しみなくして、得るものなし)は、決して間違っていないと思います。


しかし、誰が苦しみだけの人生を望むでしょうか。私も結果を出してきましたが、自分自身できちんと出口を見つけ、そこに向かった頑張っていきました。


そして、そこで得るものもあった代わりに、精神的なダメージも負い、長期にわたる苦しみに耐える必要もありました。そこから、最近の私は、仕事を楽しむという事をテーマに起き、メリハリをつけた仕事をするように心がけています。


だから、仕事中に黙々と仕事をするのも大嫌いですし、ちょっと一息で同僚と話をするようにしています。そして、話をする習慣をつけると、おのずと、お互いが情報共有する習慣ができるのです。


特に、仕事を始めたばかりの人は、知らない事ばかりですし、ノウハウもありません。一人で仕事を抱えていたら、効率も悪いし、出てくる成果物もレベルが低いでしょう。


だから、先輩や上司を使って、効率よく仕事をするほうがいいのです。その為に、仕事をチームで楽しみ、前向きに取り組むのです。そうする事により、若手は先輩から学ぶ。そして、若手が成長すれば、ベテラン勢は、仕事が楽になる。


そして、楽になった分、別の生産性の高い仕事に取り組む。まさに、プラスのスパイラルが働くようになります。


その為には、チーム間のコミュニケーションを密にとり、チーム内で助け合うことが必要になります。いいチームで生産性の高い発言をしていれば、おのずと仕事は楽しくなります。


なぜなら、すべて前を向いて進んでいるからです。現状維持で仕事をしていたら、必ず、その企業、組織は衰退していきます。常に、チームで十人十色の意見を吸出し、常に前を向いて進み続けることこそが、これからの企業や組織に必要な考え方だと思います。


これから、日本経済は少子高齢化という大問題を背景にして、徐々に勢いがなくなっていきます。これはのがれがたい現実です。


その為、これからの日本企業は、これまでの既存の考え方だけは絶対に崩壊します。今できる事を最大限行うだけでなく、視野を広げ、新しい事にチャレンジしていく事ですね!私たちは未来を変える事は出来ても、過去は変える事はできません。
 

そして、絶対に忘れてはならないのは、時間は二度も戻ってこない有限なものという事です。