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仕事においてトラブルを事前回避する為に重要なのは、問題を認識して早急に対処する事です。


しかしながら、多くの場合、緊急性のないものは、先送りさせる事が多々あります。


この「緊急性がないもの」というキーワードが曲者で、当事者の判断でカテゴライズしたプライオリティによって、問題の根本原因が解決されないまま、長年放置されるという事が多々あるのです。


問題解決において重要なのは、その原因が単純なものもあれば、複数の原因によって派生している場合もある事です。問題が派生している場合は、ルートの問題を解決しない限りは、「問題の発生⇒解決⇒再発」とループする可能性があります。


では、なぜ問題が解決されずに放置される事があるのでしょうか?


問題の原因を理解・追及していない 

そもそも問題の原因を理解できていなかったり、もしくは敢えて追求していないという理由で問題が放置される事があります。


残念ながら、問題について改善意識を持ちながら仕事をしている人自体が少ない場合があるのです。その場合、組織自体が問題改善に取り組まず、放置される事があります。


例えば、組織でよくみるのですが、人材不足を訴えるメンバーがいる組織。細かく言うと、以下の二通りがあります。

①人手自体が不足している
②スキルの高い人がいない


①をケチっている会社(組織)というものは、生産性が低い仕事をしていると言っても過言ではありません。可能な限り人を少なくし、サービス残業でこき使うパターンです。


このパターンは継続できない理由は、既存メンバーがいずれいなくなる事、そして、ハードワークでモチベーションが下がったり、ミスが多発したりします。最近で言うと、すき家がいい例ではないでしょうか。


ワンオペという一人で夜間業務をさせられ、休憩もまともにとれない状態を作り、結果、いくつかの店舗が閉店に追い込まれています。成長している企業は、社員を大事にすると言いますが、少ない人で無理に効率だけ上げようとすると、間違いなく人は疲弊し、結果的に、マイナスになる事は間違いありません。


②は人をコストだと考えている会社(組織)です。短期間でいい人材を集めようとするならば、それなりのお金が必要です。難度の高い仕事を行う為には、それなりに経験のある人を集める必要があります。


最近、システムエンジニアの仕事をしていて感じるのは、やっぱり人材が重要であるという事です。人材のいい悪いで、工数が倍以上違う事は多々あります。それは高度な仕事であればあるほど、その違いは出てきます。


レベルの高い仕事をしようとしているのに、スキルの低い人を集めたら、利益が出るどころか、大きなマイナスになる事もしばしばあります。その為、仕事のレベルに合わせて、優秀な人材を集める必要があるのですが、ここに、投資ができないようであれば、最初から、難度の高い仕事をやるのは、リスクが高いので止めた方がいいと私は感じます。


結局、何が言いたいかというと、問題の本質を理解しないと、永遠に問題が続くことがあるという事です。


問題は表面的に解決したつもりではダメ

問題は、解決したつもりになる事が一番問題になる事があります。


先日も、実体験になりますが、ある検証をしていて、たまたま、うまくいった事を正しい方法と思い込んでしまいました。その後、違うトラブルが発生した時に、正しいと思い込んだ方法は、トラブルの原因として排除してしまった為、問題解決に時間を要してしまいました。


根本を解決していないのに、解決した事にしてしまう(臭いものに蓋をする)と、対応が遅れて、さらに症状が悪化する事があるのです。


つまり、問題に対する解析能力はとても重要だとも言えます。


この解決策は、本当に本質的に解決になっているのか。はたまた、暫定対処になっていないか。それをじっくりと考えるのです。


この問題を取りこぼさない姿勢や考え方こそが、組織を成長させ、企業を成長させると私は思います。


日本人は、組織において、臭いものに蓋をして、いい事だけ上司に報告しようとします。その風土自体が私はダメだと思います。きちんと、進捗が悪い事も報告する。それが、後から、大問題にならない為の秘訣だったりするのです。


私は、部下や後輩がいい事ばかり報告してくる人よりも、うまくいかない事をきちんと報告してくる人のほうが信頼できます。なぜなら、それだけ、しっかりと調査し、チャレンジしている証拠だと思うからです。


世の中、いい事だけ続けばいいですし、それが理想ですが、実際は問題ばかりである事を理解しないと、本質はいつまでたっても見えてこないでしょう。

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